毎月の売上では経費と生活費をまかなえない。借入の返済が重い。外注先への支払いも遅れがち。もう廃業するしかないのではないか。
深夜にそう考えている個人事業主に、この記事を届けたい。
まず伝えたいのは、「廃業は人生の終わりではない」ということです。廃業しても再起は可能です。しかし同時に、「廃業の前に試すべき手段をすべて試したか」を確認してほしい。多くの場合、適切な手段を知らないだけで、事業を立て直せる可能性は残されています。
この記事では、廃業を検討する前に試すべき5つの資金調達・事業改善の方法と、それでも廃業を選ぶ場合の手続きを解説します。
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「もう無理」の正体を分解する
「もう無理」という感覚は、複数の問題が同時に押し寄せたときに生まれます。しかし、問題を分解すると、個別には解決可能なものが多い。
問題A:今月の支払いに足りない(短期の資金ショート)。これは資金調達で解決可能です。ファクタリングやビジネスローンで即日〜数日以内に資金を確保できます。
問題B:借入の返済が重い(返済負担の過大)。これはリスケジュール(返済条件の変更)で解決可能です。借入先に連絡して返済額の減額や期間の延長を交渉できます。
問題C:売上が伸びない・減少している(事業の収益性の問題)。これは事業モデルの見直しで改善可能です。単価の見直し、不採算事業の整理、新規営業の強化。
問題D:精神的に限界(心身の疲弊)。これは相談と休息で改善可能です。一人で抱え込まず、商工会議所やよろず支援拠点の無料相談を利用してください。
問題AとBは「お金の問題」であり、手段を知れば解決できます。問題Cは「事業の問題」であり、時間をかけて改善する必要があります。問題Dは「心の問題」であり、最優先で対処すべきです。
方法1:ファクタリングで当面の資金を確保する
売掛金がある限り、ファクタリングで即日の資金確保が可能です。廃業を考えるほど追い詰められている状況でも、売掛金さえあれば現金を手にできます。
ファクタリングは融資ではないため、信用情報に影響しません。赤字でも、税金滞納中でも、銀行融資に断られた直後でも利用可能です。
ペイトナーファクタリング:1万円から対応。最短10分。手数料一律10%。
ラボル:1万円から対応。最短60分。365日対応。手数料一律10%。
OLTA:手数料2〜9%。最短即日。手数料が安い。
まず当面の資金を確保することで、冷静に次の判断ができるようになります。お金の不安がある状態では、正しい判断はできません。
ファクタリングの詳細はファクタリングおすすめ比較7選を参照してください。
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方法2:借入のリスケジュール(返済条件の変更)を申請する
借入の返済が重い場合、借入先に連絡してリスケジュール(返済条件の変更)を申請してください。
リスケジュールで可能なこと。毎月の返済額の減額(例:月10万円→月5万円)。返済期間の延長(例:3年→5年)。一時的な元金据え置き(利息のみ支払い)。
銀行融資のリスケジュール。取引銀行の窓口に連絡し、「返済条件の変更を相談したい」と伝える。経営改善計画書(今後の売上見通しと返済計画)を提出する。銀行も貸し倒れ(回収不能)よりはリスケジュールで回収できる方を選ぶため、誠意を持って相談すれば応じてくれるケースが多い。
ビジネスローンのリスケジュール。ビジネスローン会社に直接連絡し、返済額の減額や期間の延長を相談する。ノンバンク系は柔軟に対応するケースがある。
日本政策金融公庫への返済が厳しい場合も、公庫の窓口で返済条件の変更を相談できます。
リスケジュールの詳細はリスケジュール(返済条件変更)完全ガイドを参照してください。
方法3:日本政策金融公庫のセーフティネット貸付を利用する
一時的に業況が悪化している事業者向けの融資制度です。金利が年1〜2%台と低く、民間金融機関では対応が難しい案件にも対応します。
審査には2〜3週間かかるため「今日中に」は間に合いませんが、事業の立て直しのための中期的な資金としては最も有利な条件です。
商工会議所や商工会を通じて申込むと、経営相談も同時に受けられます。
方法4:事業の一部を売却する(スモールM&A)
事業全体を廃業するのではなく、事業の一部を売却して資金を得る方法があります。
売却できるもの。Webサイト・ブログ(アクセスがあるサイトは数万〜数百万円で売却可能)。顧客リスト・顧客基盤(継続的な取引がある顧客との関係性)。ノウハウ・コンテンツ(マニュアル、テンプレート、研修プログラム等)。商標・ドメイン。在庫(仕入れた商品の在庫)。
スモールM&Aのプラットフォーム(ラッコM&A、トランビ、バトンズ等)では、個人事業の売買案件が多数掲載されています。「事業の全部を廃業する」のではなく「価値のある部分を売却して資金を得る」選択肢を検討してください。
方法5:無料の経営相談を利用する
「もう無理」と感じている状況で、一人で正しい判断を下すのは困難です。第三者の視点が入ることで、自分では見えなかった選択肢が見つかることがあります。
商工会議所・商工会の経営相談:無料。税理士や中小企業診断士が対応。資金繰りの改善策を具体的にアドバイスしてくれる。
よろず支援拠点(全47都道府県に設置):無料。中小企業庁の経営相談窓口。何度でも相談可能。事業の立て直しから廃業の手続きまで、幅広く相談できる。
法テラス(0570-078374):無料。借金の問題がある場合、弁護士に無料で相談できる。任意整理・個人再生・自己破産の選択肢を説明してくれる。
相談したからといって、すぐに廃業を決断する必要はありません。「現状を整理し、選択肢を知る」ことが目的です。
それでも廃業を選ぶ場合の手続き
上記の方法をすべて検討した上で、廃業が最善と判断した場合の手続きを簡潔に紹介します。
税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する(廃業日から1ヶ月以内)。
都道府県税事務所に「事業廃止届出書」を提出する。
青色申告をしていた場合は「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を提出する。
消費税の課税事業者だった場合は「事業廃止届出書」を提出する。
廃業した年の確定申告は翌年3月15日までに行う。
借入が残っている場合は、廃業後も返済義務は継続します。返済が困難な場合は弁護士に相談し、任意整理や個人再生の手続きを検討してください。
廃業は「失敗」ではありません。事業を立ち上げた経験、運営した知識、培った人脈は、次のキャリアで必ず活きます。再び個人事業主として起業することも、会社員に戻ることも、自由に選べます。
資金調達方法の全体像は中小企業の資金調達方法7選を参照してください。
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