カード利用明細を確認した。引き落とし日は5日後。口座残高を見た。足りない。
個人事業主がクレジットカードで仕入れや広告費を支払っている場合、売上の入金とカードの引き落とし日がずれると、この状況に陥ります。会社員であれば毎月の給与でカード利用額をカバーできますが、個人事業主は売上の入金タイミングが不規則です。「先月は払えたのに今月は足りない」が起きる。
クレジットカードの延滞は、他の支払い遅延とは質が違います。延滞が信用情報機関(CIC・JICC)に記録されると、今後の借入、新規カード発行、住宅ローンの審査に長期間影響するからです。
この記事では、クレジットカードの引き落としに間に合わない場合に、延滞を回避するための5つの対処法を解説します。
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延滞するとどうなるか:信用情報への影響
対処法の前に、「延滞した場合に何が起きるか」を理解してください。危機感が対処のスピードを決めます。
引き落とし日に口座残高不足で引き落としができなかった場合。1〜3日後:カード会社から電話またはSMSで連絡が来る。この時点で入金すれば大きな問題にはならないケースが多い。
1〜2週間後:再引き落とし日が設定される。再引き落とし日までに入金すれば、信用情報への影響は最小限に抑えられるケースが多い(カード会社による)。
61日以上または3回目の支払日を超えて延滞した場合:信用情報機関に「異動情報(事故情報)」が登録される。いわゆる「ブラックリスト」の状態になる。この記録は完済後5年間残り、その間は新規のカード発行、ビジネスローンの審査、住宅ローンの審査にほぼ通らなくなる。
つまり、61日以内に支払えれば「異動情報」の登録は回避できる可能性が高い。しかし、1日でも遅れれば遅延損害金は発生します。目標は「引き落とし日に確実に支払う」こと。以下の5つの対処法で、引き落とし日までに資金を確保してください。
対処法1:カード会社に連絡して分割払い・リボ払いに変更する
最も手軽で即効性のある方法です。多くのカード会社は、引き落とし前であれば支払い方法の変更に対応しています。
一括払いで決済した利用分を、後から分割払い(3回・6回・12回等)またはリボ払いに変更できます。変更すると、当月の引き落とし額が大幅に減少します。
例えば、当月の引き落とし予定額が30万円の場合。リボ払いに変更(毎月の支払い額を5万円に設定)→ 当月の引き落としは5万円に減少。残りの25万円は翌月以降に繰り越し。
注意点。リボ払いの金利は年15%程度と高い。翌月に一括返済する前提で利用し、恒常的なリボ払いは避ける。分割払いの場合は手数料率が回数に応じて異なる(3回で2.5%程度、12回で8%程度)。
変更の手続きは、カード会社のWebサイト(会員ページ)または電話で可能です。変更可能な期限はカード会社によって異なりますが、引き落とし日の5〜10日前が一般的です。
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対処法2:ファクタリングで売掛金を即日現金化する
売掛金(請求書を出しているが入金前の売上)がある場合、ファクタリングで即日現金化してカードの引き落とし口座に入金する方法です。
ペイトナーファクタリング:最短10分で入金。手数料一律10%。1万円から対応。
ラボル:最短60分で入金。土日祝も365日対応。手数料一律10%。
例えば、引き落とし額30万円に対して口座残高が10万円の場合。不足分20万円をカバーするために、25万円の売掛金をファクタリング → 手数料2.5万円を引いた22.5万円が即日入金 → カード引き落とし口座に20万円を移す → 引き落とし成功。
ファクタリングの手数料2.5万円は、クレジットカードの延滞による信用情報の毀損と比較すれば、圧倒的に安いコストです。
ファクタリングの詳細はファクタリングおすすめ比較7選を参照してください。
対処法3:ビジネスローンで短期資金を借りる
売掛金がない場合はビジネスローンが選択肢です。
AGビジネスサポート:最短即日融資。金利年3.1〜18.0%。業歴制限なし。
デイリーキャッシング:最短30分審査。金利年3.0〜18.0%。5万円から対応。
カードの引き落とし額が不足している分だけ借りて、取引先からの入金後にビジネスローンを完済する。短期(1ヶ月程度)で完済すれば、利息負担は最小限です。金利年18%で20万円を1ヶ月借りた場合の利息は約3,000円。信用情報の毀損を防ぐための3,000円です。
ビジネスローンの比較はビジネスローンおすすめ比較8選を参照してください。
対処法4:他の口座や個人の資金を一時的に立て替える
事業用口座に資金がなくても、個人の貯蓄口座や別の口座に資金がある場合は、一時的に立て替える方法があります。
個人の口座から事業用口座に資金を移す → カード引き落とし → 取引先からの入金後に事業用口座から個人口座に返す。
帳簿上は「事業主借」として処理し、返金時は「事業主貸」で処理します。個人事業主の場合、個人と事業の間の資金移動は法律上の問題はありません(法人の場合は役員貸付金の問題が生じるため注意)。
対処法5:不要なサブスクリプション・経費を即日解約する
今月の引き落としを乗り切った後、翌月以降の引き落とし額を減らすために、不要な経費を見直してください。
月額サブスクリプション(ツール、クラウドサービス、広告費等)を棚卸しする。使っていないサービス、効果が不明なサービスを即日解約する。月1〜5万円の削減は珍しくありません。
カードの利用額自体を減らすことで、「引き落としに間に合わない」状況の再発を防ぎます。
クレジットカードの支払い遅延を構造的に防ぐ方法
同じ問題を繰り返さないために、以下の仕組みを導入してください。
カードの引き落とし日を、取引先からの入金日の後に設定する。多くのカード会社は引き落とし日を選択できます(10日・15日・25日・月末等)。取引先からの入金が月末であれば、カードの引き落とし日を翌月10日に設定する。
カード利用額の上限を自分で設定する。限度額いっぱいまで使わず、月間のカード利用額を「確実に支払える金額」に自分で制限する。
事業用カードと個人用カードを分ける。事業経費と個人の支出が1枚のカードに混在していると、利用額の管理が困難になる。事業用の法人カード(個人事業主でも申込可能)を別に持つことで、経費管理が明確になる。
法人カードの選び方は法人カードおすすめ比較ランキング10選を参照してください。
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