確定申告を終えた。計算の結果、還付金が発生した。20万円が戻ってくる。
しかし、その20万円が口座に振り込まれるのは1ヶ月〜1ヶ月半後。今月末の家賃と外注費の支払いには間に合わない。還付金が入ればすべて解決するのに、あと数週間の資金が足りない。
確定申告の還付金は、個人事業主にとって「確実に入ってくるお金」ですが、入金までの期間が長い。この期間のギャップが資金ショートを引き起こすケースがあります。
この記事では、還付金の入金時期を正確に把握した上で、入金までの資金繰りをつなぐ具体的な方法を解説します。
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還付金はいつ入金されるか
確定申告の還付金の入金時期は、申告方法によって異なります。
e-Tax(電子申告)の場合:申告から2〜3週間程度で入金。最も早い方法です。1月末に申告すれば2月中旬〜下旬には入金される可能性があります。
紙の確定申告書を税務署に提出した場合:申告から1ヶ月〜1ヶ月半程度で入金。3月15日の申告期限ギリギリに提出した場合、4月下旬〜5月上旬の入金になるケースが多い。
確定申告期間中(2月16日〜3月15日)は税務署の処理が集中するため、この期間に申告すると還付金の入金が遅くなる傾向があります。還付を早く受けたい場合は、1月中の早期申告が有効です。
還付金の処理状況は、e-Taxの「メッセージボックス」またはe-Taxの「還付金の処理状況確認」画面で確認できます。紙で申告した場合は、税務署に電話で問い合わせることも可能です。
還付金が発生する主なケース
個人事業主で還付金が発生するのは、主に以下のケースです。
ケース1:源泉徴収された報酬がある。クライアントから受け取る報酬から源泉徴収税(10.21%)が差し引かれている場合、確定申告で正確な税額を計算した結果、源泉徴収された税額の方が多ければ差額が還付されます。フリーランスのライター、デザイナー、エンジニア等に多いパターンです。
ケース2:赤字で損失が発生した。事業が赤字で前年に税金を納めていた場合、損失の繰戻しによる還付(青色申告の場合)を受けられるケースがあります。
ケース3:予定納税の額が確定税額を上回った。前年の所得税が15万円以上の場合に課される予定納税(7月・11月の前払い)の合計額が、確定申告で計算した税額を上回っていれば差額が還付されます。
ケース4:住宅ローン控除の適用。住宅ローンを利用してマイホームを購入した場合、ローン残高の一定割合が所得税から控除され、控除しきれない分が還付されるケースがあります。
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還付金の入金を早める方法
還付金の入金を1日でも早くしたい場合、以下の方法が有効です。
方法1:e-Taxで早期申告する。確定申告の受付は1月上旬から開始されます(還付申告は1月1日から可能)。e-Taxで1月中に申告すれば、2月中旬には入金される可能性が高い。紙の申告と比べて2〜4週間早くなります。
方法2:還付先口座の情報を正確に記入する。口座番号の記入ミスがあると、還付処理がストップします。ゆうちょ銀行の場合は記号番号の記入方式が他の銀行と異なるため、特に注意してください。
方法3:申告内容に不備がないようにする。計算ミスや添付書類の不足があると、税務署から問い合わせが来て処理が遅れます。会計ソフト(freee、マネーフォワード等)を使えば計算ミスを防げます。
還付金の入金を待てない場合の資金調達
還付金は「確実に入金されるお金」ですが、入金までに数週間かかります。この期間に支払い期日が来る場合は、つなぎの資金調達が必要です。
ファクタリング。売掛金(入金待ちの請求書)があれば、ファクタリングで即日現金化してつなぎ資金を確保できます。還付金が入金されたら、次回のファクタリングは不要になるため、1回限りの利用です。
ペイトナーファクタリング:最短10分。手数料一律10%。1万円から。
ラボル:最短60分。手数料一律10%。365日対応。
ファクタリングの詳細はファクタリングおすすめ比較7選を参照してください。
ビジネスローン。売掛金がない場合は短期のビジネスローンでつなぎ資金を借り、還付金の入金後に完済する方法があります。AGビジネスサポート(最短即日)で20万円を3週間借りた場合、利息は約1,000円(年18%の場合)。還付金20万円のために払うつなぎコストとしては合理的です。
ビジネスローンの比較はビジネスローンおすすめ比較8選を参照してください。
還付金を「臨時収入」ではなく「計画的な資金」にする
還付金が入金されると「臨時収入が入った」と感じて使ってしまう個人事業主がいます。しかし還付金は臨時収入ではありません。「払いすぎた税金が戻ってきた」だけです。
還付金の使い道は、事前に決めておくことを推奨します。
優先度1:緊急予備資金に充てる。予備資金が目標額(生活費+固定費の3ヶ月分)に達していない場合、還付金は予備資金に優先的に充ててください。
優先度2:借入の返済に充てる。ビジネスローンやカードローンの残債がある場合、還付金で繰上返済すると利息負担が軽減されます。
優先度3:税金の準備金に充てる。翌年の所得税・住民税・国保料の準備金として、税金用口座に移す。
還付金を「自由に使えるボーナス」と考えるのではなく、「資金繰りの安定に使う計画的な資金」と位置づけてください。
来年の還付金を最大化するために
還付金の額を増やすためにできることもあります。
経費を漏れなく計上する。事業に関連する支出はすべて経費として計上する。自宅兼事務所の家賃(按分)、通信費、交通費、書籍代、ソフトウェア代、会議費などを漏れなく帳簿に記載する。
青色申告特別控除(65万円)を適用する。e-Taxで申告し、複式簿記で帳簿をつけていれば、65万円の控除が受けられます。これにより所得が65万円減少し、税額が減る(または還付額が増える)。
小規模企業共済に加入する。掛け金は全額が所得控除の対象。月7万円(年間84万円)まで積み立て可能。所得から84万円が控除されるため、税額が大幅に減少します。廃業時・退職時に共済金として受け取れるため、実質的には「節税しながら退職金を積み立てる」仕組みです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入する。掛け金は全額が所得控除の対象。個人事業主は月6.8万円(年間81.6万円)まで拠出可能。60歳まで引き出せないデメリットがあるが、節税効果は大きい。
資金繰り改善の全体像はキャッシュフロー改善の方法7選を参照してください。
税金が払えない場合の対処は確定申告後に税金が払えない個人事業主の対処法を参照してください。
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