株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン(本社:北海道札幌市、代表取締役:深作浩一郎)が運営する法人向け資金調達メディア「中小企業社長のための資金調達方法」は、中小企業経営者200名を対象に実施した「中小企業の資金調達実態調査 2026」の中から、ファクタリングの認知度・利用実態に関する調査結果を公開いたします。
調査概要
調査名:中小企業の資金調達実態調査 2026 調査対象:従業員300名以下の企業の経営者・役員・個人事業主(20〜59歳) 有効回答数:200名 調査方法:インターネットリサーチ(Freeasy) 調査時期:2026年5月 調査主体:株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン
主要な発見
1. ファクタリングを「まったく知らない」経営者が36%
「ファクタリングという資金調達方法を知っていますか?」と質問したところ、「まったく知らない」が36%で最多でした。「名前は聞いたことがあるが内容はわからない」が29%で、合計65%の経営者がファクタリングの内容を理解していないことが明らかになりました。
「名前も内容も知っているが利用したことはない」は26%、「利用したことがある」は9%でした。
銀行融資(43%が利用経験あり)やビジネスローン(22%が利用経験あり)と比較して、ファクタリングの利用率は9%と大きく差があり、中小企業の資金調達手段として十分に浸透していない現状が見えてきます。
2. ファクタリングを利用しない理由、「違法・グレーだと思っている」が13%
ファクタリングを知っているが利用したことがない経営者110名に「利用しない理由」を聞いたところ、1位は「手数料が高そうだから」25%でした。
注目すべきは、「違法・グレーなサービスだと思っているから」が13%、「怪しい業者が多そうだから」が6%と、合計19%の経営者がファクタリングに対して違法性や不信感を抱いていることです。
ファクタリング(売掛金の売買)は民法第466条に基づく合法な取引であり、金融庁もファクタリング自体を違法とはしていません。ただし、ファクタリングを装った違法な貸付行為(いわゆる「偽装ファクタリング」)が社会問題になった経緯があり、その報道が正規のファクタリングに対する誤認につながっている可能性があります。
「仕組みがよくわからないから」が20%で2位に入っており、認知・理解の不足が利用の障壁になっていることがわかります。
3. ファクタリング利用者の67%が2社間を選択
ファクタリングを利用したことがある18名に利用した方式を聞いたところ、「2社間ファクタリング(売掛先に通知なし)」が67%、「3社間ファクタリング(売掛先に通知あり)」が22%でした。
取引先に資金繰り状況を知られたくないという経営者のニーズが、2社間ファクタリングの選択に反映されています。
4. ファクタリング利用者の78%が「役立った」と評価、ただし手数料への不満も
ファクタリング利用経験者に満足度を聞いたところ、「非常に役立った。また利用したい」33%と「役立ったが手数料が高いので頻繁には使いたくない」44%を合わせて、78%が「役立った」と評価しました。
一方で、「期待したほどではなかった」11%、「トラブルがあり、もう利用したくない」11%と、否定的な評価も22%存在しました。
5. 手数料の実態、67%が5〜15%の範囲
利用経験者に実際の手数料を聞いたところ、「5〜10%未満」33%と「10〜15%未満」33%が同率で最多でした。合計67%の利用者が5〜15%の範囲に収まっており、これは業界で一般的に言われる2社間ファクタリングの手数料相場(5〜18%)と整合する結果です。
調査結果についてのコメント
当メディア監修者の深作浩一郎は次のようにコメントしています。
「ファクタリングに対する『違法・グレー』という誤認が13%存在するのは、業界にとって深刻な課題です。正規のファクタリングは民法に基づく合法な取引であり、銀行融資の審査に通らない企業にとって有効な資金調達手段になり得ます。しかし、過去に偽装ファクタリング業者が摘発された報道が、業界全体のイメージを損なっています。経営者が正確な知識をもとに判断できるよう、合法と違法の境界線を明確に伝えることが、メディアの責務だと考えています」