法人カードに申込んだが審査に落ちた。理由もわからないまま再申込すべきか迷っている。
この状況に陥る経営者は少なくありません。法人カードの審査に落ちる原因は明確なパターンがあり、対策を打てば次回の審査通過率を大幅に上げることが可能です。
この記事では、法人カードの審査に落ちる主な原因5つと、それぞれの対策、そして審査に通りやすいカードの特徴を解説します。
法人カードの審査に落ちる主な原因
①設立年数が短い(目安は3年未満)
多くの法人カードでは、申込条件に「設立後〇年以上」とは明記されていませんが、実務上は設立3年以上・2期以上の決算実績がある企業が優遇される傾向があります。
設立1年未満の企業は「事業の継続性が未確認」と判断されやすく、審査のハードルが高くなります。
対策:設立直後でも申込可能な法人カードを選ぶことです。一部のビジネスカードは「開業届の提出済み」であれば申込を受け付けています。個人事業主向けのビジネスカードから始め、実績を積んでからより上位のカードに切り替える方法も有効です。
②代表者個人の信用情報に問題がある
中小企業向けの法人カード(ビジネスカード)では、法人の決算内容よりも代表者個人の信用情報が重視されます。
過去にクレジットカードやローンの延滞がある場合、携帯電話の分割払いを滞納したことがある場合、自己破産や任意整理の履歴がある場合は、審査に大きなマイナスとなります。
対策:CIC(指定信用情報機関)に開示請求を行い、自分の信用情報を確認してください。延滞情報は完済後5年で消えます。信用情報に問題がある場合は、問題が解消されるまでデビットカードや法人プリペイドカードで代用する方法があります。
③決算が赤字または債務超過
法人の決算書が確認される場合、直近2期連続の赤字や債務超過(負債が資産を上回る状態)は審査に不利に働きます。
対策:決算書が不要な法人カードを選ぶことです。個人事業主向けのビジネスカードの多くは確定申告書の提出が不要で、代表者個人の信用情報のみで審査が行われます。
④申込内容の不備・虚偽
申込フォームの記載ミス(住所の表記ゆれ、電話番号の誤り等)や、年商や従業員数の虚偽申告は審査落ちの原因になります。
対策:申込前に登記情報と一致する内容を手元に準備し、正確に記入することです。固定電話番号がある場合は記載してください。固定電話の有無は信用力の判断材料の一つです。
⑤短期間に複数社へ同時申込
1ヶ月以内に3社以上のカードに同時申込すると、「資金繰りに困っているのではないか」と判断される場合があります。これを「申込ブラック」と呼びます。
信用情報機関にはカード申込の記録が6ヶ月間残ります。
対策:申込は1社ずつ行い、審査結果が出てから次の申込を検討してください。同時に複数社に申込むことは避けるべきです。
審査に落ちた場合の対処法
審査に落ちた場合、同じカード会社への再申込は最低6ヶ月間空けるのが一般的な目安です。信用情報機関の申込記録が消えるタイミングで再申込すれば、前回の否決が影響しにくくなります。
その間にできることとして、代表者個人のクレジットカードの利用実績を積み上げること(毎月利用して毎月完済する)、延滞中の債務があれば完済すること、決算内容を改善すること(黒字化を目指す)が挙げられます。
審査が比較的通りやすい法人カードの特徴
審査が通りやすいとされる法人カードには共通の特徴があります。
年会費が無料または低額であること。年会費無料カードは一般的に審査基準が緩めに設定されています。
申込条件に「設立年数〇年以上」の制限がないこと。「法人または個人事業主」とだけ記載されているカードは、設立直後でも申込可能です。
決算書の提出が不要であること。代表者個人の本人確認書類のみで申込できるカードは、法人の業績に関わらず審査が行われます。
流通系・信販系のカード発行会社であること。銀行系カードより審査基準が柔軟な傾向があります。
審査に通るために準備すべき書類
法人カードの申込に一般的に必要な書類は、代表者の本人確認書類(運転免許証等)、法人の登記簿謄本(発行後6ヶ月以内)、法人の銀行口座情報です。
カード会社によっては決算書や確定申告書の提出が求められるケースもあります。必要書類は各カード会社の公式サイトで事前に確認してください。